瓜幕中学校PTA広報
現在当社が工事をしております箇所のすぐ近くに、鹿追町立瓜幕中学校があります。
瓜幕中学校の稲葉教頭先生が、昨年12月にPTA広報にお書きになった文章を、少し長いですが掲載させていただきます。
本格的な冬の訪れとともに、学校横の国道274号の改修工事が始まりました。
今回は、通学路であり、なおかつ学校に隣接した国道及び歩道の工事のため、
瓜中の生徒の安全を最優先に考えて工事が進められています。
着工前から、工事責任者の方が幾度となく学校を訪れ、安全対策の説明をしてくれました。
その一つが、グラウンド西側の防風林と歩道の聞のくぼみを利用した仮通路の設置でした。
作業の手始めは、国道に張り出した防風林の枝払いでした。
人が歩くことだけを考えれば、歩きやすいように通路を作ればいいのですが、
実はこの枝払いに工事業者の気遣いが表れていました。
雪が降って仮通路に張り出した枝に雪が積もり、生徒が通るときに雪が落ちてくるのを防ぐための対応とのことでした。
この後、くぼみに幅1メートルほどの薄手の緑のゴムマットを敷かれ、仮通路の体裁は整いました。
しかし、それで完了ではありませんでした。
仮通路が完成し、利用を開始した直後の夜、強風が吹き荒れ、ゴムマットが吹き飛ばされそうになりました。
夜遅くに作業員の方が駆けつけ、マットの上に砂袋を置く作業をやってくれました。
翌朝にはうっすらと雪が降り、マットにも雪が積もっていました。
その時も、日が昇らないうちから誘導員の方が除雪をしてくださり、
6時半にはマットの上を普通に歩ける状態にしてくれました。
国道の本工事が終了するまで、仮通路の維持管理も続けられます。
この作業も、工事契約の一部だと思われます。
しかし、どんなに契約上の仕事であっても、決して事務的な対応ではありません。
見えないところに人としての気遣いや思いやりが込められています。
そのことを心に留めておきたいと思っています。
誘導員の方は、寒さが厳しくても、天気が悪くても朝6時半から仮通路付近に立って、登校する瓜中生を見守ってくれています。
私が7時過ぎに家を出て、仮通路を通るときにも、必ず笑顔で「おはようございます。」と声をかけてくれます。
工事が始まる前は、私は学校まで歩く問、だれとも言葉を交わすことはありませんでした。
しかし今は、挨拶を交わせる人がいます。
ささいなことですが、この挨拶がなんとなく今日も一日がんばろうという気持ちにさせてくれます。
安全誘導は工事の契約です。しかし、誘導員の方の挨拶と笑顔は契約にはありません。
ここにも、仕事という枠組みでは捉えられない、人としてどうあるべきかということが表れています。
私は、毎朝それを感じることができます。
そんなことを考えながら、明日も誘導員の方と交わす挨拶に力をもらって、学校に向かいたいと思います。
気にかけていただき、PTA広報に取り上げていただいた稲葉教頭先生に、この場を借りて心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
2018.01.15更新